2012/12/30 01:00

安全のコツをつたえて、安心の輪をひろげたい!

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■ 「一般市民ができる防犯」がテーマ
「一般市民ができる防犯」をテーマに安全のコツ、パトロールのコツを紹介しています。約20年ほど一般市民の立場で防犯活動に関わる中で、「できること」と「できないこと」を考えてきました。「一般市民としてできる範囲の防犯」をお伝えします。

■ 一般市民ができる防犯とは?
「警察や行政機関等と協働し、一般市民の安全力を高めて犯罪被害をなくすことを目指し、安心感を広める活動」だと考えています。ですから、目を向ける先は、地域に暮らす人びとです(見守り)。法的な権限がないため、警察による犯罪予防(監視)とは立場が違います。

■いまだに遠い防犯意識
「犯罪に対して不安は感じるけど、防犯には関心がない…」という人が多いと感じています。世界的にも安全といわれる治安水準が背景にあるのかもしれません。一人ひとりの安全への意識は、自分を守るだけでなく、周囲の安全確保にも大きな力になります。各プログラムをとおして、そのきっかけづくりを促していきます。

■「みんなで」が大事
防犯に100%の特効薬はありません。しかし、ひとりひとり、地域全体みんなで安全への関心や意識を広げることで「免疫力」を高めることはできます。この免疫力は、数値化されにくく実績が見えにくいものです。地域の中であいさつや笑顔が増えたら、それが免疫力かもしれません。

■子どもたちの「生きる力」を育む
防犯とは、人との接し方の延長にあるものです。不審者対応への偏重は不信感を広げます。当方のワークショップは、コミュニケーションやチームワークに重きを置いています。とくに子どもたちがもつ「身を守る力」は、コミュニケーション能力に含まれるものです。演劇のプロたちと協働することで、生活で身に着けた知恵や知識が「自分を守る力だ!」と気づくことを大切にしています。

■ 安全力=予防力+対処力
当方が提唱する「安全力=自分(たち)を守る力」には、「予防力」と「対処力」があります。予防力としての「よくみる」「よくきく」、対処力としての「逃げる」「つたえる」という主に4つの力をベースにすべてのプログラムをデザインしています。とくに「予防力」がもっとも大切な力だと考えています。「対処力」には限界があるからです。

■ 子どもの力、大人の力、地域の力
地域には主に3つの「安全力」があると考えています。とくに、日本では子どもたちだけで外を歩く環境があるため、子ども自身の身を守る力も欠かせません。また、それぞれの力が重なり合うように連携していくことは子どもたちを守る大きな安全力になります。各世代が安全をキーワードに緩やかにつながり合うような場づくりを積極的に応援しています。

■ 「安全」と「暴力」は紙一重
当方では、危険な状況から逃げるための技もご紹介しています(ガールズ☆護身術など)。あくまでも「逃げるためのコツ」です。危険な状況にもさまざまなレベルがありますが、身を守るための「力の行使」と、やっつける「暴力」は違います。被害者にならないために、さらには加害者にもならないために「逃げるが勝ち」を提案しています。

■ 著書・ハンドブック(無料)・記事など

● 著書のご案内

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「もしもテロにあったら、自分で自分の命を守る 民間防衛マニュアル」 (ウェッジ)
「SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る」(講談社)
「ガールズ☆護身術」(スタジオタッククリエイティブ)
「親子で読もう!子どもの安全ブック」(スタジオタッククリエイティブ)

● ハンドブック(無料)のご案内

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当方が監修を務めた無料のハンドブックです。
子どもたちや保護者のみなさまへのテキストとしても活用できます。
安全意識の向上のため、ぜひお役立てください!

くわしくはこちら(公益財団法人ベネッセこども基金)

● WEBで見られる掲載記事

>> 掲載記事→ 活動歴20年の専門家に聞く“防犯ボランティアの理想形”
>> 掲載記事→ 学研「おやこCAN」 特集 「安全力」を身に付けよう
>> 掲載記事→ ベネッセ教育情報サイト 「子どもの安全力を高める」
>> 掲載記事→ 日本経済新聞 「登下校時の安全確保術」
>> 掲載記事→ 読売新聞 教育「子どもの安全 みんなで考える」
>> そのほかのメディア掲載はこちら
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(2016年8月更新)

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