□イタリア見聞録のバックナンバー
イタリアの街中でよく見かけるのが“青いパトカー”です。
クルマの色から、パトランプまですべて青色です。
これは、イタリア国家警察(Polizia di Stato)のパトカーのデザイン。
イタリア国家警察は、160年の歴史があり、たくさんの警察組織があるイタリアのなかで、おもに街の治安維持や交通取締などを担当する代表的な警察組織です。
↑フィレンツェを守るイタリア国家警察のパトカー。
フィレンツェを歩いているときに、“青いパトカー”をみつけました。
街の中心、ドゥオモの広場で警官たちがなにやら話しをしています。
このあたりでは、違法な露天商やスリなどに目を光らせていました。
ちなみに、このパトカーは、フィアット・マレアというイタリア車です。
青色は、まわりへの威圧感がなく、街に溶け込んでいると感じました。
日本では、青色のパトランプは“防犯パトロールカー”ですね。
ヨッシー
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イタリアでの緊急通報についてご紹介します。
日本では、事件や事故の場合は、すぐに110番。
また、火災や救急は119番に通報します。
イタリア国内で事件や事故に遭った場合は、112番もしくは、113番に通報します。112番はイタリア国家治安警察隊(CARABINIERI)、113番はイタリア国家警察(POLIZIA)につながります。
事件・事故の際は、どちらにかけても問題ありません。
↑“113番”をデザインしたイタリア国家警察の看板。
救急車を要請するときは、118番ですが、112番や113番でも要請可能。
さらに、火災の場合は115番ですが、112番でも大丈夫です。
すなわち、緊急時は、112番か113番に通報すれば対応してくれるわけです。
【イタリアでの緊急通報ダイヤル】
国家警察 (事件・事故など) → 113番 (救急車も要請可)
カラビニエリ (事件・事故など) → 112番 (救急車も要請可)
消防署 → 115番 or 112番
救急車 → 118番 or 112番
財務警察(麻薬、経済犯罪など)→ 117番
森林警備隊(山火事など) → 1515番
ヨッシー
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イタリア・ローマの街角に交番のようなボックスをみつけました。
交番は、世界でも注目されている、日本の警察が生み出したシステムです。
では、イタリアにも交番制度があるのでしょうか?
このボックスは、警察組織のひとつである“Polizia Municipale”の施設。
地方警察とよばれ、おもに交通取締りなどの任務をおこなう警察です。
↑街角にある地方警察の“交番”。
日本の交番のような機能はなく、ときどき詰所として使用されるようです。
また、四方に窓があるので、交通取締りにも使われるのでしょう。
イタリアでは、町の広場などにパトカーが停まっています。
交番とおなじような機能をもったワゴン車もあります。
クルマを駆使するのがイタリア流のようです。
ヨッシー
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イタリア訪問中、滞在していた町から電車でベネチアに行きました。
“水の都”と呼ばれるだけあって運河に囲まれた町です。
なんと、177もの小さな島が集まっているとか。
自動車は入れないため、移動手段といえば、水上バスやボート、ゴンドラです。
そんなベネチアで気になるのが、治安をまもる“パトカー”です。
もちろん、車では巡回できないので、ボートを使ってパトロールしていました。
↑国家治安警察隊(カラビニエリ)のパトロールボート。
↑地方警察のパトロールボート。
ベネチアを歩いていてみつけたのが、“パトロールボート”です。
ほそい運河をスイスイ移動し、警官たちも身軽に岸にあがります。
もちろん、サイレンも搭載されていて、緊急時はパトカーと同じようになります。
自動車が発達しているなか、何世紀ものあいだ船を利用をしているベネチア。
人々の生活では、まだまだ船が大活躍していました。
ヨッシー
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昨年、イタリア滞在中にカラビニエリの訓練施設を訪問しました。
カラビニエリ(CARABINIERI)とは、『イタリア国家治安警察隊』のこと。
創設194年をむかえる歴史ある警察組織です。
殺人、強盗、麻薬などの重大犯罪をはじめ、要人警護まで担う警察です。
復興がつづくイラクの警察に、治安維持のノウハウを提供したことは有名です。
北イタリア・ビチェンツァにるカラビニエリの訓練基地へおじゃましました。
日本人の訪問は初めてとのことで、とても緊張しました。
↑物々しいゲートをくぐると、広い敷地の訓練施設へ。
↑各国の警察官が暴徒鎮圧の訓練中。
↑プロテクターをはじめ、盾やトンファ(警棒)を装備。
↑おおくの車両も待機していました。
イラクでも活躍したインストラクターが迎えてくれました。カラビニエリの高い技術は、世界の警察でも活かされています。
訪れた日は、各国の警察官たちが暴徒鎮圧の訓練をしていました。シールド(盾)の使い方や、警棒での威嚇方法などをトレーニング。
ショッピングカートをぶつけるなど、実戦さながらの迫力です。
しかし、フル装備でいられるのは、体力的にも40分が限界なのだとか。
おどろいたことに、空手や柔道など日本の武道の要素も取り入れられており、インストラクターのなかには、武道の達人もいました。
ユーモアにあふれ、明るくて元気な警察官たちがとても印象的でした。
*取材協力 : マルコ・アリプランディ
ヨッシー
イタリアの騎馬警察をご紹介します。
フィレンツェのドゥオモ前で、国家警察の騎馬パトロールに出会いました。
観光用ではなく、"Reparto a Cavallo"と呼ばれる正式な部隊です。
彼らは交通部隊に所属しており、2名一組で公園や緑地帯をパトロールします。
フィレンツェでは、観光ルートも彼らの活動エリアのようです。
↑ドゥオモ前で休憩中。
↑乗馬の訓練を受けた隊員が担当します。
日本での騎馬警察は、もっぱらイベント時の出動ですが、欧米では実戦配備。
無線内臓のヘルメットを着用し、腰にはピストルが光ります。
人よりも大きな馬が歩いてくると、通行人はとても驚きます。
また、警官の視線も高い位置になるので、まわりをよく見ることができます。
とてもエコで、防犯効果も期待できるパトロールだと思いました。
ヨッシー
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昨年、6月に北イタリアを訪れました。
ちょうど、さくらんぼが旬でおいしい季節でした。
マンマが近所の農家からたくさんゆずってもらいました。
大きさはアメリカンチェリーほどですが、皮が薄くてやわらかいのが特徴です。
料理が得意なマンマが“チェリーケーキ”を焼いてくれました。
甘さがちょうどよく、すっかり大好物になりました。
日本でいうところの“おふくろの味”でしょうか。
イタリアの家庭の温かさを感じました。
ヨッシー
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滞在していた町に、市場(メルカート)がやってきました。
広場を中心に、さまざまなお店がテントを張ります。
衣類や日用品がおおく、地元の人々でにぎわいます。
野菜や果物、おかずを売るお店もあります。
あちらこちらから元気な声が聞こえてきます。
マンマによると、お店の人との会話が楽しいのだとか。
子どものことや健康の相談、政治の話題などをおしゃべりしています。
でも、若い人たちは、郊外にできた大型スーパーを利用します。
人情味あふれるメルカートがいつまでもつづいてほしいものです。
ヨッシー
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イタリアの空港や駅でエコなパトカーをみつけました。
電気で動く“電動カート(電気自動車)”のパトカーです!
電動カートは、日本でもゴルフ場などで活躍していますね。
もちろん、ガソリンは使わず、Co2も排出しません。
↑空港で活躍する治安警察隊の電動カート。
↑駅構内を巡回する国家警察の電動カート。
メーカーは、高級スポーツカーで有名なランボルギーニ社製です!
パトカーですから、もちろんライトやサイレンも装備しています。
空港では、ケガをしたお年寄りを搬送する光景を目にしました。
環境にも人にもやさしい電動パトカーです。
ヨッシー
フィレンツェのシンボル、ドゥオモ。
その目の前に救急車が待機する建物があります。
看板には、『MISERICORDIA』と書かれていました。
なんと、14世紀からつづくボランティアによる慈善団体なんです。
ペストが流行した当時からフィレンツェで活動しています。
もちろん、出動する救急車もボランティアによるもの。
事務所をのぞくと、無線通信が飛び交っています。
無線係のおじさんが、やさしい笑顔で迎えてくれました。
>>イタリア見聞録
ヨッシー
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